單項選擇題
【案例分析題】では、子どものころの夜の話をしましょう。わたしが5つ、弟が2つのころでした。
「さあ、寢ましょう?!?
お母さんがそう言うと、弟は踴るように喜びました。今でもそれが目に見えるようです。それというのが、お母さんといっしょに寢られるからなのです。
わたしも、お母さんの背中の方に入りました。ときには、お母さんの背中に、指で字を書いたりしていました。ほんとうは、まもなく、お母さんがしてくれる昔話を待っていたのです。弟が(ア)、お母さんはわたしの方に向いて、
「昔、昔、あるところにおじいさんとおばあさんがいました?!?
こう、お話を始めました。といったところで、お母さんはもうとても眠くなっていて、ほとんど半眠りだったのです。だから、「桃太郎」の話が途中で、「舌きりすずめ」になったりしました。
(イ)、話を続けている間はまだいいほうで、話もせずに眠っていることもたびたびでした。それを何度も起こし、また、話の筋を、わたしがお母さんに教えたものです。それでも、そうしてお母さんから話を聞くのは、なんとも楽しいものだったのです。文中の「こう」の指す內(nèi)容はどれか()。
A.「桃太郎」の話が途中で、「舌きりすずめ」の話になるように
B.何度も「わたし」に起こされて、話を続けるように
C.「昔、昔、あるところに……」というように
D.「わたし」に話の筋を聞きながら、話をするように